フライトの不思議なホントの話

【フライトは人がつくるもの】

みなさんも飛行機を利用して

仕事や

旅行に出かけたことが

あると思います。

時刻表通りに出発して

何もなく平和に到着する、

のが普通ですよね。

安心、安全なフライトを

最高の機内サービスで

提供すること、

そのためにCA (客室乗務員)たちは

プロとして仕事を、

しています。

みなさん、驚くのは

実はCAは初対面同士で、

フライトをすることが

多いんです。

基本的にチーム制にはなっていますが

その日に初めて会ったメンバーと

国際線でアメリカ、ヨーロッパなどに

行くこともあります。

なんで、そんなことが

できるのかというと、

チームとして仕事が

できるような

仕組みができていること、

共通言語があること、

情報共有することが当たり前に

できるよう教育されていること、

なんです。

そして

何より彼女たちが得意なのは

コミュニケーション力です。

明るい挨拶は当たり前！

お客様や、初めて会うメンバーの表情

をよんで、どんな人なのか、

無意識に予測しながらコミュニケーション

する力が養われています。

私自身も

まだ可愛かった新人の頃から

経験を積んでいきました。

新人の頃は、バブル期真っ最中で

先輩はビシビシと後輩を鍛える時代。

チーム全員の前で

叱られたり、答られない質問をされて

恥をかかされるなんてよくあること。

「泣くならトイレで泣きなさい！」

なあんて、みんな言われてました。

今じゃ考えられませんが、

あの頃は、社会全体が体育会系

でしたよね。

私は幸い

泣いた記憶はありませんが、

いつもヘラヘラ笑顔でいたら、

「あなたのいつも笑ってるところが

気に入らない、」なんて

言ってきた大先輩も

いらっしゃいました。

そんな新人時代から

気になっていたのは

人によって

トラブルが多い人と

何も起こらない人がいる、

ということです。

お客様にとっては1日1便、か

日帰りなら1往復

でも、

CAは毎日国内線なら4便もフライト

します。

それが3日間続けば12便。

毎便300人のお客様に接客してたら

いらんなことが起こります。

体調が悪くなるお客様

機内、機材の故障

天候不良

お客様同士のトラブル

など、

特に国内線は天候に左右されるので

雪の季節、

台風の季節は

影響されるのです。

最高の接客をするためには、

できるだけトラブルなく

平和なほうがいいわけですが、

なぜか

トラブル便に遭遇する

確率が高いCAと平和なCAがいる。

その違いはなんだろう？

そんなことを考えながら

長い間フライトしていました。

そして、

その影響力は、

その人の力が及ぶ範囲内に

だけ影響するのです。

リーダー職である

チーフパーサーの場合は

客室全体に、

新人はキッチン担当のことが

多いのでキッチン内の故障。

そして、

私がチーフパーサーになった時、

決めました。

自分のフライトは

絶対にトラブルが起こらない！と。

そして、

チームのメンバーが

楽しくフライトできるように

コミュニケーションしました。

楽しいフライトとは

仕事は真剣に

でも、いいところを認めて

コミュニケーションしやすい

雰囲気づくりをする、

ということです。

厳しく上から目線で

フライトをするチーフパーサーも

いましたが、

そんなことを、しなくても

いいフライトはつくれる、

という確信がありました。

基本的には

チームのメンバーに

感謝、の日々でした。

だって、

みんながいないと

フライトは成立しないから。

ホント、有難いわけです。

当たり前ではないんです。

感謝と

楽しいコミュニケーション

そして

仕事は真剣にする、

それをしてたので、

トラブルはほとんどなし、

でした。

この経験は

日頃の生活にも役立ちます。

感謝、

わくわく楽しく

何があっても

とらえ方をポジティブにする、

それが

願いを叶えることに

なるのです。

フライトも

人生も

自分次第。

CAたちは

神社やパワースポットが

大好き。

見えない

気の世界を

日々

体感しているから

かもしれません。

人生は

運命に任せず、

自分で操縦できるのです。

そういう人が

たくさん増えると

いいなあと、思います。